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  節分と大阪の年中行事

C「節分の落語 厄払い」

上方落語家  林家染左



落語の前に、上方講談師 旭堂小南陵氏 登場。

京都の祇園のお化けの写真を紹介。鬼も改心すれば、神になる。

鬼は怖い存在だけではなく、ユーモラスで、時に人を邪気から守る神となる。

人も鬼も裏表の素顔を持つ。


「厄払い」上方講談師 桂染左 氏 登場。

演目は 「厄払い」
伊藤氏の講義にもあった「大阪に薄れ行く節分情景」で 
△節分の夜、戸締りをした表に立って「ヤツク払いませう」と手に風呂敷の包みを、片手を口に添えて呼び声を上げている男の姿の挿絵がありましたなぁを頭の中に入れながら、落語「厄払い」を聞くと一興有り。

ある男が俄か厄払いに扮して小遣い稼ぎをしたらという甚兵衛さんから教えってもらった台詞。

「あぁ〜ら目出度や、目出度やな。
目出度いことで払おなら、鶴は千年、亀は万年。

浦島太郎は三千歳、
東方朔 ( とぉぼぉさく ) は九千歳 ( くせんざい ) 、
三浦の大介百六つ。

かかる目出度き折からに、
如何なる悪魔が来よぉとも、
この厄払いが引っ掴み、
西の海へさらり、
厄 ( やっく ) 払いまひょ …… 。」

 
台詞も充分に覚えず、大きな籠を背負って男は街には出たものの、
なかなか人前で声がでず、ベテランの厄払いの先輩の後ろについて歩いたり、
うどんやの呼び声で練習したりで、ぐずぐずしている間に真夜中。

年を越してはと焦る男を、いつもの厄払いでと待っている間に年を越ししそうな商家の番頭が呼び止めた。
障子を閉めたりしながら、紙を見ながら「鶴を十年、亀を一カ年」と読み違え、
しどろもどろの男の様子を店の者が大笑い。

どうにか、厄払いもすませ寝ようかしたとき、雨が降ってきたのを見て番頭は
「旦さん、目出度い事に違いおません。
言ぃまっしゃろ“降るは千年、雨は万年”ちゅうて」

の戸を閉めてきた者は
「裏閉めたるは三千歳とはどぉでやす」
裏の戸を鎖(さ)してきた者は
「方々鎖すは九千歳」
と声をあげる

権助は身震いしながら 「身震いの権助百六つ」
女中の清は帯を解き、
「かかる目出度き折りからに、
如何なる悪魔が来よぉとも、
この清がひっ捕らえて …… 、
しゅすの帯へさらり」
と言い放つ。

主人が 布団を振 り回している丁稚の定吉に気がついて
「おまさん、何してるのじゃ?」と たずねると
「へぇ〜い、夜具、払いましょ」 で落ちになり、無事厄が払えたました!

おめでとうございます!

  林家染左

 
  大阪大学文学部史学科を卒業後、
    泉佐野市 郷土資料館学芸員を経て、平成 8 年に倫家染丸師匠に弟子入り。
D「集合写真」

有志


講師を囲んで、鬼さんとおかめさんとひょっとこさんも一緒に記念写真。
元気な笑顔が並びました。

節分の夜に、空堀のお屋敷で、講義・豆まき・福枡・巻き寿司・落語付きの立体講座も無事終了し、翌日は立春。
節目を一つ越えました。。

参加者の皆さんは節分の夜、伊藤先生から配られた「宝船」の絵を枕に引いて良い夢を見られたことと思います。

原田は「宝船」と添い寝する安堵感からか、熟睡してしまい夢を見るのを忘れていたようで・・・。

でも夢のような節分の夜がどうにか参加者も多く主催できたので、これが宝船の正夢と有難く思っています。

熟塾は、「福は内、鬼も内」です 。
福さんもいいですが、鬼さんもいれば何かの時にきっと力になってくれるでしょうと、
熟塾はそのように様々な方々の力をもってどうにか運行いたしております。

ほんま、おおきに !

 運営(塾生)

     受付 :  北村 千代江 ・ 平野康子

     司会 :
 原田彰子

     会場設営 :  井上章 ・ 北原祥三 

     写真 :  大森史子 ・ 杉山英三

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