■ 開催日 1999年 1月10日(土) |
■ 講師 文楽 床山師 名越昭司氏(床山)、高橋晃子女史(床山)村尾愉氏(首係り)
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床山師
文楽人形の髪型は女性40種類、立役80種類が基本になり、その変形を会わせると200種類にも上ります。それをひとつひとつ写真にとってマニュアル本に纏めた功績で、高橋晃子女史は咲くやこの花賞を受賞されました。文楽に出てくる時代には女性には職業がなく、娘か、結婚しているか、花柳界の女性なのかで、髪型が変わりました。
首係りの仕事
首は公演毎に塗り重ねていくので次第に厚く重くなる為、一晩蒸しタオルで頭をくるんでおくと次の日にするっと和紙と共に剥ぎ取る作業を行います。首を木地にもどし、胡粉を塗って下塗り、中塗り、上塗りと15回ほど繰り返し、3回おきにヤスリをかけ、最後はトクサでしあげます。このようにして首は、傷んだところをメンテナンスしながら大切に使用しつづけると、100年から150年は様々な役として舞台に立つことができます。
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