■  書 棚  ■


今までに講師を務めていただいた方々や塾生が書いた本の紹介です。

著者
木村佳友と毎日新聞阪神支局取材班
木村佳友:元塾生。
1987年12月25日のオートバイ事故で頚椎損傷。車いす生活となる。
ラブラドール犬のメス7歳、シンシアは大切なパートナー。

毎日新聞阪神支局取材班:藤原健、氷置恒夫、神崎和也、山本真也、野原靖


■講座
1996.10.19  グッドガール!シンシア 〜介助犬と生きて〜
1997.4.4〜5 「介助犬協会」再彩市場出展ボランティア、他
■介助犬シンシア

■毎日新聞社 
■1400円+税
■「シンシアは僕の身体の一部です。」
27歳で突然、車いす生活に。
しかし、木村佳友さんには、かけがえのない家族の支えがあった。
妻と、介助犬シンシア。
介助犬の認知を求めて奔走する二人と一頭をやさしさあふれる筆
致で追った、愛のルポルタージュ。

■熟塾についても、本の中で紹介されています。



著者
脇田 修 氏
1931年(昭和6年)、大阪に生まれる。
1953年、京都大学文学部卒業。龍谷大学助教授、大阪大学文学部
教授を経て、現在大阪大学名誉教授、大阪大学出版会会長。文学博士

■講座
1995.05.27   映画と講義、見学で繋ぐ 適塾とその界隈
1996.02.02   平野屋武兵衛 幕末の大坂を走る
  ■平野屋武兵衛、幕末の大坂を走る
    −幕末の動乱期を生きた大坂町人

■角川書店 (角川選書 259)
■1,300円(本体1,262円)
幕末の大坂を自由闊達に生き抜いた平野屋武兵衛。両替商の大番頭として庶民の暮らしを詳細に観察し、権力のありかたを見つめ続けた。武兵衛さんのような人物がいたことは、大阪の文化の厚みであるといってよいだろう。武兵衛さんの記録をもとに時代相とたくましい庶民の姿を生き生きと描く。




■近世大坂の経済と文化



大坂の成立と展開、産業・金融また国際関係、大坂の学問、町人意識、都市の風情など大坂の都市的特質をまとめており、近世大坂という都市の内容が分かる1冊。


■懐徳堂とその人びと

■共著:岸田知子
  1947年兵庫県に生まれる。主著に「皆川淇園・太田錦 城」(共著)などがある。 



享保九年(1924年)5月、大坂の尼崎1丁目(現中央区今橋四丁目)に町人五同士によって教育機関として創建された「懐徳堂」の創建から関係した人びと、そしてその後の展開と終焉について、近代での復興が記されている。



著者
梅溪 昇 氏
1921年(大正10年)生。
京都大学卒。大阪大学名誉教授。仏教大学教授。適塾記念会理事。

■講座
1994.11.26 緒方洪庵と適塾
1995.11.18 大阪あれ、これ、四方山話
1996.05.25 緒方八重の故郷 名塩と立杭焼の里を訪ねるバスツアー
1997.01.20 堂島川界隈の蔵屋敷をスライドで巡る
         天下の台所・大坂の賑わい
1997.04.05 浪速風情 水都大阪の今昔探訪お花見
1998.03.25 情熱と学問 緒方洪庵の生涯
2001.2.3〜4 大阪大学梅溪名誉教授と行くカニカニバスツアー
2001.03.14 スライドで見る山片蟠桃を育てた懐徳堂の素顔
  ■大坂学問史の周辺

■思文閣出版
■2,369円(本体2,300円)
大坂における学問の歴史的な発達というものはどのような特色を持っていただろうか。日本の文化の歴史の上で、大坂の学問というものが歴史的に見てどういう性格を持ち、どういう意味を持っているのか。含翠堂では何を勉強していたのか、懐徳堂の「鵺学問」とはどんなものだったのか。
大坂が都市として非常な繁栄をし、活力と自信に溢れていた時代に町人学者達が育てた輝かしい学問史を辿る。




■緒方洪庵と適塾


今なお大阪北浜のオフィス街の中にひっそりとたたずむ「適塾」。適塾は、わが国蘭学塾の唯一の遺構として国指定重要文化財として内部を観覧することができる。適塾は、幕末に蘭医学研究の第一人者とされる緒方洪庵が開いた塾で、ここで西洋医学の研究をはじめとして種痘事業やコレラ治療など大きな業績が生まれ、また近代日本の建設に携わる幾多の英才が育った。その緒方洪庵と適塾の全てが分かる一冊。



著者
中井正弘 氏
1940年、大阪市生。関西大学法学部卒。
堺市役所勤務。広報課長、「平和と人権資料室」担当副理事などを経て、現在、堺市博物館副館長。考古学を中心に地域史を研究し専門誌に論文発表。1988年「旧堺港灯台築造時の復元と沿革」で第13回郷土史研究賞(新人物往来社)受賞。

■講座
1998.12.05 堺を歩こう!利休・晶子の足跡を訪ねて
  ■仁徳陵  −この巨大な謎

■創元社
■1,600円+税
30年前、小型飛行機に乗って堺市内上空を旋回した折に見た、巨大古墳のみごとな造形美に魅せられた。
巨大古墳「仁徳陵」の考古学上の話題を展開しただけでなく、この古墳が築かれて以来、今日までの間、その存在が、時代の政治や経済活動、なかでも地域の人々の生活に大きな影響を与えてきた経過を綴った"「仁徳陵」1500年史"のような内容になった。
                            (著者あとがきより)

謎にせまる本  (森浩一氏 推薦のことば) 
「仁徳陵」は、遺跡名を大山古墳とも大仙陵ともいうように、巨大な人工の前方後円墳である。いわば古墳時代最大の構築物であるが,陵としての聖域であり、学問的には謎に満ちている。
本書は地元に残された史料などを駆使して、この謎にせまり、解明への糸口をさぐっている。



著者
柳田 昭 氏
1938年、兵庫県尼崎市生まれ。1945年以後、大阪府東大阪市に在住。
京都大学法学部卒業。団体職員、損害保険調査業務、季節料理店共同経営などを経て、1993年2月より、著述業。現在、関西文学会同人。

■講座
2002.08.02 大坂蘭学の始祖・橋本宗吉伝「負けてたまるか!」
  ■大坂町人学者たちからの伝言

■澪標 (みおつくし)
■1,600円+税

なんと絢爛たる大坂町人学者の顔ぶれではないか )
あの時代の大坂に、どうして、どこからそのような活力が生まれてきたのであろうか。その問いかけがおそらく著者の最も訴えたかったことかもしれない。大阪人はすべからく、まずその「伝言」に耳を傾けるべきであるとつくづく思った。そこから新しい風が吹き起こり,衰えが見えはじめたこの国の人々にふたたび希望と心の発条を与えてくれることを願って。

  帯:大阪大学名誉教授 芝哲夫 



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