恐ろしや源氏物語」 脚本家 早坂暁氏 「千年の恋」 を語る


 全国東映系ロードショーの映画 「千年の恋 ひかる源氏物語(12月15日より上映)の
 
脚本家 早坂暁氏を大阪にお迎えし、私たちが生活する関西の物語として見つめなおしたい。
 早坂氏著書「恐ろしや源氏物語」をテキストに、千年の恋に秘められた思いを探訪します。
 
 プロローグに、奈良大学 笠置名誉教授と雅楽研究会総勢30名による 雅楽 「迦陵頻」と「胡蝶」を鑑賞。
 「胡蝶」の帖で光源氏が紫の上とともに楽しんだ平安の調べと舞をご覧ください。
  またちょっとひと口では、「若菜上」の場面に登場する、生菓子の元祖"椿餅"をご賞味いただきます。
 休憩後、早坂暁氏とインタビュアーノンフィクション作家 工藤美代子さんによる講演を開催




 プロローグ 〜

 奈良大学雅楽研究会 総勢30名による 雅楽 「迦陵頻」 「胡蝶」

 奈良大学雅楽研究会は昭和58年に結成し、春日大社の祭礼を中心に活動する雅楽団体「社団法
人南都楽所」 (なんとがくそ)に師事し雅楽を学ぶ。年二回の大学内での定期演奏会をはじめ、
寺社においての奉納演奏、各 団体からの依頼演奏を主な活動内容としている。        
現在来年の創立二十周年を控え、部員一同精力的に稽古に励んでいる。  
            


  迦陵頻(かりょうびん)

    奈良朝時代に林邑(現在のベトナム地方)の僧仏哲が伝えた林邑八楽のひとつといわれるインド系の
舞である。                                     
説話にすると、祗園精舎の供養の日に極楽にいるというめでたい霊鳥・迦陵頻伽が飛んできて
舞ったのを妙音天が舞に作ったという。四人の舞人が、四季の花をかざした天冠をいただき、
鳥の羽根を背に銅拍子を持って舞う可憐な童舞である。                 


  胡蝶(こちょう)

    延喜六年八月、宇多上皇が童相撲をご覧になられるについて、山城守藤原忠房が作曲し、舞は   
敦実親王によって作られた。迦陵頻と一対として蝶鳥ともいう。             
    四人の舞人が背に極彩色を施した大きな蝶の羽根を負い、額に山吹の花をかざした天冠をつけ、   
手にも山吹の花を持つ。花に遊びたわむれる蝶をあらわしている。            



                      



 ちょっと一口 〜

「椿餅」 賞味 
 
  源氏物語の「若菜上」という帖で若い人々が蹴鞠の後に食べる、生菓子の元祖 "椿餅" を
  ご賞味いただきます。
 
  
                                                        



「椿餅、梨、柑子やうのものども、
 さまざまに箱の蓋どもに取りて
 混ぜつつあるを、若き人々そぼれ
 取り食ふ」

   寶菓匠菅屋製



 講   演 〜

恐ろしや源氏物語、千年の恋を語る 
 
  早坂暁氏とインタビュアーノンフィクション作家 工藤美代子さんによる講演
   
   −聞こえますか、紫式部の歯ぎしりが−
  よく源氏物語を読んでみると、女たちの悲惨な愛の悲劇の集合体です。どれ一つとっても、
  幸せな女のかたちはありません。
  表だって男性批判の物語を書いたら、"出版"すらできません。華麗な王朝絵巻と見せながら
  当時の女たちの悲劇を、一つ一つ丹念に描き、結果として男性の絶対優位の社会に痛烈な
  歯ぎしりの思いを打ちこんでいるのです。万一その意図を大スポンサー道長に気どられたら
  彼女どころか一族もろとも都を追われたにちがいありません。
  だから、源氏物語は紫式部が命がけで書いた”恐ろしい物語”なのです。
  −シナリオも、その思いを深く秘めて、強くにじませて書きました。彼女の歯ぎしりが、
  あなたにも聞こえるでしょうか。

  
坂暁氏プロフィール
   1920年愛媛県生まれ。日本大学芸術学部演劇科卒業。映画脚本、小説、戯曲、舞台
   演出と、幅広いジャンルで創作活動に取り組む。芸術選奨文部大臣賞ほか数多くの受賞歴
   を持ち、94年には紫綬褒章を受ける。主な映画脚本には本作の他に「天国の駅」「きけ
   わだつみの声」「空海」「夢千代日記」などがある。

 




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